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20220627 徳億会 楽天証券 楠社長登壇

こんにちは。
いかしあい隊白根です。

6月27日に第166回徳億会を開催いたしました。

講師には楽天証券の楠社長をお迎えしてお話いただきました。
https://www.rakuten-sec.co.jp/

楠社長は、楽天証券株式会社の代表取締役社長と
楽天グループ株式会社の常務執行役員も務められています。
https://corp.rakuten.co.jp/

楽天グループは、楽天エコシステムという概念を軸に、
お客さまが楽天のプラットフォームを通して様々なサービスを受けられるように展開しています。

その中でも重要な位置にあると言われているのが、
楽天カード、楽天銀行、楽天証券などの金融部門と言われています。

特に注目されたのは、日本の社会課題となっている、「2000万円問題」です。

ご存知の通り、
「年金だけに頼ると、老後2000万円ほどが足りなくなりますよ。自助努力で資産形成していってね」
と金融庁がレポートを公開し、国民に問題提起をしたことがありました。

これを受け取ったメディアが煽った形になったのか、国民からは、
「マジか~、やべー、今から間に合うの!?」
という不安が広がり、様々な物議を呼んだレポートだったと思います。

金融庁の老後2000万円の問題提起の狙いは、
「お金の勉強をして、資産形成を今から行なっていきましょう」
という提案だと思います。

資産形成は様々な方法がありますが、その中でも株式投資はポピュラーです。
日本の東証上場株式で約720兆円の時価総額です。

日本の国民の持つ金融資産が2000兆円と先日発表がありましたので
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB155Z20V10C22A3000000/
上記記事では預金は1000兆円を超えているとのこと。

同じく記事によると株式保有は212兆円とのことです。
日本の東証上場株式で約720兆円の時価総額ですので、その差は外資や日銀ということでしょうか?
統計の取り方ですかね。
ここを突き詰めるのは他の方に任せましょう。。

国民が212兆円の株式保有ということは、その金額の多くは証券会社を通して株式を保有していると思われます。
それだけの金融マーケットが証券会社にあるということです。
楽天グループの中で、それだけのマーケットで貢献することを目的に
楽天証券が作られたのだと思います。

 

楠社長からは
1)楽天グループの業容
2)楽天証券の成り立ち
3)今までの証券会社とネット証券の違い
4)IFAと楽天証券の関係
とお話しいただきました。

1)楽天グループの業容
さて、皆様が普段から触れている楽天のサービス、、もう、ここに記載するのが疲れそうなぐらいにあります。
なので、抜粋します。
楽天グループの顧客のID数は1億!!!
ほぼ、国民網羅してますね。。
海外のサービス利用者は16億人。
累計の発行ポイント数 2.5兆ポイント
売上1.7兆円。
楽天カード2600万枚。
証券口座は800万口座。
という事です。

それぞれの数がすごいというのはあるのですが、
それぞれのお客さまが環流して相互関係をもっていることがすごい。

楠社長も話をされてましたが、
「楽天エコシステム」
お客さまがこのエコシステムに乗る事でメリットを最大限に享受できるというシステムだと思います。
本当に多くの人がこのエコシステムに乗っかっていますね。
楽天グループが今の規模になるための姿勢を話していただきました。
便利なものに先んじてリスクを取って投資する。
そうやってマーケットを抑える。
未来を見る力と、素早く決断し実行する行動力、あとはリスクを取る勇気
が今の楽天グループの源泉なのだと感じました。。

2)楽天証券の成り立ち
楽天はさまざまなサービスを展開していますが
創業当初はECプラットフォームでありました。

圧倒的な顧客数を持つことから、顧客ニーズに合う他のサービスを追加してきたと認識しています。
楽天証券は元々、住友グループとアメリカのオンライン証券のDLJディレクトが出資してできた
DLJディレクトSFG証券を譲受して楽天グループの証券会社になったとのことです。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/newsrelease/fy1999.html

楠社長は当時、DLJディレクトSFG証券にいたとのこと。
今では楽天証券は900億円の売上、160億円の利益を叩き出しています。(2021年1-12月期)

3)今までの証券会社とネット証券の違い
大手証券会社で対面営業を軸にしている会社の口座数は概ね横ばいのようですが、
楽天証券を代表とするネット証券会社は口座数を伸ばしています。

若い世代がネットで口座開設するのは自然な流れで、この潮流をいち早く予測し行動した会社が今、
口座数を伸ばしているものと思います。
しかも、対面証券のカウントされている口座数には、
開設したはいいけどもほとんど稼働していない口座も含まれるとのこと。
アクティブな口座数が多いのもネット証券の特性のようです。
積立NISAにおいて、少額の積み立ては継続して将来に渡って口座維持が見込めるので、
若年層を取り込んでいるネット証券は将来も楽しみです。

4)IFAと楽天証券の関係
まず、IFAとは、、というところからですが、
インディペンデントファイナンシャルアドバイザー。。。。
独立系ファイナンシャルアドバイザーです。

証券会社社員の営業員ですと、証券会社が推奨する商品や証券会社が利益のとれる商品に気持ちが揺れてしまいます。
しかし、独立系のアドバイザーですと、お客さま本意の商品の選択がしやすくなります。

そういう構造的なお客さまへの不利益を無くそうということで、IFAという仕組みが発生してきたのだと思います。

アメリカなど海外では昔から独立系アドバイザーがたくさんいて、
長期にわたりお客さまの資産形成に関わっているとのことです。
今では日本でもIFAの会社が増えてきていますし、大手証券会社に入った方が、
IFAに転職するケースも増えているようです。

もちろん、IFAは金融商品を紹介するので誰でもできるというわけではなく、
金融商品仲介業者としての認可、証券外務員としての資格も必要です。

今までの記事ではネット証券の良いところ、強いところを記載してきました。
例えば若年層や気軽に口座開設したい人にはネット証券が伸ばしてきています。
しかし一方で、富裕層へのアプローチは対面営業のほうが顧客獲得や顧客満足が得やすいことがわかっています。

楽天証券では、IFAとの連携を構築することで富裕層の口座開設・資産形成に繋げているとのことです。

実は、今回の徳億会での講演に楽天証券楠社長が登壇していただいたのも、
ファイナンシャルスタンダード株式会社の福田社長からのご紹介があったからです。
https://fstandard.co.jp/

福田社長と弊社は担当の五味を通じて7、8年ほどのお付き合いになりますが、
ちょうどその出会いをきっかけにIFAを知りました。
弊社も積立投資などでアドバイスをいただいており、資産形成を行う際のポイントを共有してもらっています。

ファイナンシャルスタンダード社は1社で預かり資産930億円を超え、
口座数も5,000口座を楽天証券で開設されています。

楠社長の登壇の後に福田社長にも登壇いただきましたが
福田社長によると、投資については、投資の神様と言われるウォーレンバフェットの例を出されていました。
バフェットの資産について言及されていましたが、
今の資産の99.5%が50歳以降に、増加したものということです。

この意味するところは、50歳以前に投資した株式の価値が、長い年月をかけて資産価値を増大させてきたということです。
ファイナンシャルスタンダードの福田社長も、長期的に社会的に求められる企業やマーケット、
今後も安定すると見られる国の企業などを選択して、積立投資を長い年月行っていくことが、
資産形成のポイントだと言っています。

どの株式を選択するかは、詳しい人や好きな人はご自身でもいいかもしれませんが、
(相当詳しい人、勉強している人じゃないと、、おすすめしませんが。。)
信頼できるプロのアドバイザーにお願いして一任してしまうのがいいように思います。
もちろん、その株式を選択する意味を投資する本人が理解することは重要ですので、
そういう意味でアドバイザーに任せながらも、投資先の確認をするということで、
お互いに安心して、関係を作っていくのがいいと思います。

長期的に積み立てている事を忘れるくらいに投資して知らないうちに含み益が増してる!
というのが理想ですし、多くの場合が時間と企業やマーケットの成長を活かしてリターンを増大させている、
ということです。

重要なのは「時間」ですかね。。
ネット証券でリーチしにくい富裕層マーケットにはIFA(ファイナンシャルスタンダード社)が
フォローし信頼関係を作り、資産の管理口座は楽天証券で安心して管理してもらう。

お互いに強みを活かしたコンビが、ネット証券の楽天証券とファイナンシャルスタンダードなのだと感じた時間でした。

 

以前の徳億会にてフィナテキスト(東証グロース4419)の林社長に登壇いただいておりますが、
https://finatext.com/
林社長もファイナンシャルスタンダードの福田社長のご紹介でした。

林社長の言葉で覚えているのは、
日本の経済が「失われた30年」と言われる原因の一部は金融機関にある!
という言葉です。

金融機関が原因という理由は

○昔は証券会社の手数料が莫大だったからかもしれません。

○金融機関のシステム自体がガラパゴスだからかもしれません。

○金融機関の図体が大きすぎてお金が再分配されていなかったからかもしれません。

この旧態依然の課題を解決する糸口が
もしかしたら、ネット証券やIFAにあるかもしれません。

是非、
今後の楽天証券、ファイナンシャルスタンダードの活動に注目です!
円安、燃料高、気候異常、課題はいろいろとありますが、
金融の分野で日本が自ら改善していくヒントがあったように思います。

楽天証券 楠社長 ありがとうございました!

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